放蕩記

科学ライター 荒舩良孝の日記

ちちぶmagazineから取材を受けた

今日、午前中は仕事を進め、午後、秩父へと向かった。
なぜかというと、秩父に的を絞ったライフ&カルチャー雑誌『ちちぶmagazine』第2号の出版記念パーティに出るためだ。
秩父に関する雑誌といえば観光情報がほとんどだが、ちちぶmagazineは、観光情報よりも深く、より地域や生活に根ざした情報を詰めこんだ雑誌となっている。
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実は、この雑誌のプロデューサーは、僕の中学校の同級生の弟さんだった。
世の中、狭いものだ。
で、僕が出版記念パーティーに来たのは、それだけが理由ではない。
何と、秩父出身の科学ライターということで、1ページの取材記事を書いてもらったのだ。

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僕は、ふだん、取材する側の人間なので、取材され慣れていない。
しかも、大きな写真も入っている。

自分のことについての記事なんて、ニュースバリューがあるのかはなはだ疑問もあるが、科学ライターという仕事は珍しいということだろう。

まあ、僕の記事はさておき、長瀞のハイキング情報、秩父のグルメ、オオカミ伝説など、読み応えのある記事がたくさんある。
秩父以外に、東京の大きな本屋さんにも置いているようなので、見かけた人は手に取ってみてくださいね。

金井宇宙飛行士のインタビュー記事

早いもので、11月ももう終わり。
11月も、自分の関わった仕事で、いくつかリリースされたものがありましたが、ちょっと紹介しそびれていました。
今日は、そのうちの1つを紹介します。
今、発売中の子供の科学12月号では、金井宇宙飛行士のインタビュー記事を書きました。

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金井さんは、宇宙に行く半年ほど前に取材をさせて頂く機会がありました。
その後、記者会見などでは何度かやり取りはしましたが、面と向かってゆっくりとインタビューをするのは、2回目でした。
半年に及ぶ宇宙での活動を4ページまとめるのは、無理がある部分もありますが、金井さんが宇宙で感じたことや地球に戻ってからのリハビリなどに焦点を当てて記事にしました。
地球に帰ってきてからの体の変化も詳しく語って頂き、おもしろかったです。

短い時間でしたが、写真撮影にも積極的に動いて頂き、ありがたかったです。

それから、記事の中で、私の撮影した写真も1点使ってもらいました。

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 金井さんのリハビリを記者公開したときに撮影したものです。

うまい、へたはともかく、自分の写真が印刷物に掲載されるのはうれしいものですね。
あと10日くらいで新しい号が出てしまいますが、書店などで見かけたら、手に取ってみてくださいね。

子供の科学 2018年12月号
誠文堂新光社
2018-11-10

 

久しぶりのNewton

そろそろNewton 12月号が発売される時期だ。
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12月号の特集は、食と健康の正しい知識。
コラーゲン、グルテンフリー、ビーガンなど、最近よく聞くけど、本当はどうなのっていう食にまつわる話題がたくさん取り上げられていた。
他にも、シミュレーション天文学、次世代の蓄電池など、おもしろそう話題が取り上げられていた。

僕は都合により2か月ほど休んでいたが、3か月ぶりに、FOCUSを担当。
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「今後1400億年は、この宇宙はなくらない」という、何だかわかるような、わからないようなタイトルだが、これはすばる望遠鏡を使った銀河の大規模観測の成果の1つだ。
たくさんの銀河を調べることで、ダークマターの分布や、でこぼこ度合いなどがわかり、その結果、標準宇宙模型の定数の1つを精密に決定できたというものだ。
そして、その定数の大きさによって、宇宙の進化の度合い(速度のようなものと思っていいでしょう)がわかった。

ただ、ここまでの話を自分で書いていても、あっさりしているので、宇宙の研究とかをあまり知らない人が読むと、たくさんの疑問が湧くだろうなと思う。

そういう人は、まずは、Newtonの記事を読んでください。
でも、この話題は、いちから書くと1ページでは到底収まらない。
今回は、1ページに収めたのだけど、数ページ書いてもいいような話だ。

この話の詳しい解説は、機会があればどこかでやりたいと思う。 


 

雑誌『O plus E』で連載3回目掲載

少し前のことになるが、アドコム・メディアという会社が出版しているO plus Eという雑誌の9・10月号が発売された。

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この雑誌は、光エレクトロニクスや画像工学といった分野の専門誌。
僕は専門家でもないが、この雑誌で連載をやらせてもらっている。
タイトルは「国立天文台最前線」ということで、国立天文台でおこなわれている16のプロジェクトについて、それぞれのプロジェクトとそこに関わる人を紹介しているのだ。

3回目となる今回紹介するのは、すばる望遠鏡。
すばる望遠鏡は、最近、超広視野主焦点カメラのハイパー・シュプリーム・カム(HSC)が話題になることが多い。 
HSCはすばる望遠鏡の観測機器の1つ。
大型望遠鏡の中では特に広い視野を持って、広い範囲でのダークマターの地図をつくったり活躍している。
すばる望遠鏡の利点は、たくさんの観測機器を付け替えて、いろいろな種類の観測ができることにある。

それらの観測機器の1つが補償光学と呼ばれるものだ。 
地上にある望遠鏡は、どんなに性能がよくても、地球の周りにある大気の影響を受けて、星の像がぼやけてしまう。
すばる望遠鏡はなるべく大気の影響を受けないように標高4200mの高地につくられているが、それでも影響を受けてしまう。
補償光学は、その大気の影響をキャンセルして、シャープな像をつくって観測をしようという技術。
すばる望遠鏡の中でも大切な技術の1つだが、詳しい説明を聞く機会が少ない。
今回は、そのような技術をテーマに書いている。

とは言っても、専門的な雑誌なので、専門外の人はなかなか触れる機会もないと思う。
興味がある人は、声をかけてもらえれば、何らかの形でお目にかけられるようにしますよ。 

心理学の関連の記事を書きました

今日は、思いがけず運転Dayとなって、朝からずっと運転をしていたような気がする。 
かなり長距離の運転だったので、ちょっとくたくただ。

そうそう、少し前の話なのだが、Newtonライト『役に立つ心理学のはなし』という本に少しだけ記事を書いた。

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Newtonライトというのは、科学雑誌Newtonの特集をやさしく、短めに再編集して、より気軽に読みやすくした本で、 しかもお値段も安い。
これまで『大宇宙』『統計のきほん』『光のふしぎ』など、いろいろなタイトルが発売されている。

この『心理学のふしぎ』は、もちろん、Newtonに掲載されてきた過去の特集記事を再編集したものではあるが、僕が担当したのは新規ページで、最後の方のページの「心理学はどんな学問?」というパートといくつかのコーヒーブレイクのコーナーだ。

心理学といっても、いろいろな心理学があるし、そもそも心理学って何なの?ということをざっくりとまとめさせてもらった。

心理学って、とらえどころのないように思う学問でもあるが、心理学を知る1つきっかけになったらと思います。
書店などで見かけたら、手に取ってみてください。