放蕩記

科学ライター 荒舩良孝の日記

秩父

ちちぶmagazineから取材を受けた

今日、午前中は仕事を進め、午後、秩父へと向かった。
なぜかというと、秩父に的を絞ったライフ&カルチャー雑誌『ちちぶmagazine』第2号の出版記念パーティに出るためだ。
秩父に関する雑誌といえば観光情報がほとんどだが、ちちぶmagazineは、観光情報よりも深く、より地域や生活に根ざした情報を詰めこんだ雑誌となっている。
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実は、この雑誌のプロデューサーは、僕の中学校の同級生の弟さんだった。
世の中、狭いものだ。
で、僕が出版記念パーティーに来たのは、それだけが理由ではない。
何と、秩父出身の科学ライターということで、1ページの取材記事を書いてもらったのだ。

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僕は、ふだん、取材する側の人間なので、取材され慣れていない。
しかも、大きな写真も入っている。

自分のことについての記事なんて、ニュースバリューがあるのかはなはだ疑問もあるが、科学ライターという仕事は珍しいということだろう。

まあ、僕の記事はさておき、長瀞のハイキング情報、秩父のグルメ、オオカミ伝説など、読み応えのある記事がたくさんある。
秩父以外に、東京の大きな本屋さんにも置いているようなので、見かけた人は手に取ってみてくださいね。

龍勢祭に行ってきた

今日は秩父市吉田地区の龍勢祭が開催された。
この龍勢祭は、龍勢と呼ばれる長さ20mほどのロケット花火のようなものを打ち上げるお祭りだ。

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この祭は、吉田にある椋神社の秋の例大祭として開催されるもので、配れている案内によると、日本武尊(ヤマトタケル)が奉持した鉾から発した光の様を模したものだという。
昔は、大火を焚いて、その燃えさしを投げていたそうだが、火薬が発明されたことで、現在のようなロケット花火を飛ばす形に落ちついたそうだ。

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これが椋神社の本殿。

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龍勢を見るためにたくさんの人たちが集まっている。
有料の桟敷席では、地域の人たちが集まり、酒を飲んだり、食事をしながら15分に1回打ち上げられる龍勢を楽しんでいた。

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龍勢を運んでいるところ。
先端の部分に火薬や落下傘などを仕込んでいる部分があるのだが、うまく撮れなかった。

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成功すると、落下傘、唐傘などがきれいに開き、ゆらゆらと舞い降りる。
今年はときおり小雨が降ったものの、それに負けじと、龍勢は勢いよく空に舞い上がっていた。
また、来年もきたいものだ。
 

三峯神社と昔の思い出

今日は、午前中のうちに実家から東京に戻るつもりだったが、ひょんなことから三峯神社までドライブすることになった。
何だかんだいって、三峯神社には今年に入って3回も行っている。
行きすぎなのかもしれないが、今年は三峯神社と縁があるのだろう思うことにする。

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写真は、随身門という山門だ。

三峯神社は6月30日に大祓式というものをやるという。
この日は、人々の身についた穢れを祓う儀式ということらしい。
何でも、大祓式の当日に参加できなくても、事前に人型に身についた穢れをうつすことで、お祓いをして頂けるということだったので、僕も人型を頂き、穢れをうつしてきた。

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これで下半期も、元気に乗り切れることだろう。

三峯神社から戻るとお昼ぐらいになっていたので、僕が子どもの頃につれて行ってもらったレストランでご飯を食べることにした。
このレストランのカボチャのスープがとても好きで、母につくってくれと言ったこともある。
たぶん、25年以上ぶりに行ったのではないだろうか。

カボチャのスープはランチでもついてきた。
昔好きだったあの味と再会だ、と思って一口飲んでみると、「あれ? こういう味だったかな?」という気分になってしまった。
あ、もちろん、おいしかったのだけど、記憶の中ではもっとおいしかったのだ。

昔の記憶は美化されるっていうのはこういうことなんだろうなと体感して、東京に帰っていった。

そして、東京では仕事をちゃんと進めています(ということを、誰にいうでもなく記しておく)。
 

皆野アルプスを歩いてきた

仕事の関係で金曜日に埼玉県の東松山市に行ったので、そのついでに、ちょっと秩父にまで足を伸ばしてみた。
そして、土曜日は山に行った。
実は、私の知り合いに山がとても好きな人がいる。
その人は、70代だけど夏場には毎週のように山に行っているらしい。

私も運動不足解消になればと軽い気持ちで「どこでもいいよ」といった。
そして連れて行ってもらったのが、 秩父の隣町である皆野にある破風山だった。

破風山はハイキングコースとしても有名な山で、冬でも登りやすい。
今回は秩父鉄道の皆野駅周辺まで車で移動して、そこからバスに40分ほど乗って、大前というとう登山口から山に入っていった。

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登山口には福寿草なども咲いていたりして、春の気配も感じる。

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もっとも、秩父の山なので、空気は冷たい。
日陰にはまだ雪が残っていた。
そういう風景を見ながらの、のどかな滑り出しだった。

ただ、登山口を入ると尾根に出るまではいきなりかなりの急な山道だった。
その急勾配を抜け、尾根に出ると歩きやすい道が続く。
日差しもあたり、いい気分で歩いて行った。

今回のコースは、皆野アルプスという尾根歩きのコースで、いくつもの山を登って、下りということを繰り返す。
ただ、標高はそれほど高くない。350〜650mほどの山を上り下りするくらいだ。
でも、このときの私は、尾根歩きの過酷さをあまり理解できていなかった。

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ちなみに、これが、今回歩いたコース。
皆野町観光協会がWebページで配っていたものを加工した。
青い線が歩いた場所だ。

前半は、天狗山、武蔵展望台、如来峰などを巡り、元気よく歩いていた。

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ここは札立峠。
秩父には札所のお寺があって、その33番と34番をつなぐ巡礼道になっていて、昔の巡礼者はここに札を立てていったそうだ。

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そして、破風山の山頂に到着。
これが山頂から見た秩父盆地。
なかなかのいい眺めだ。
ここまでの所要時間は約1時間半。
後は下るだけだから、余裕だなと思っていたのだが・・・。

ちょっと勘のいい人なら、さっきの地図を見ればわかるのだが、登山口から破風山までは今回の行程の約3分の1しかないのだ。
しかも、尾根歩きだから、上りと下りが交互に来る。
どちらもかなり急勾配だ。

この日は、登山靴ではなく運動靴に毛の生えたような靴で来てしまったから下りの時に滑りやすいから、下りがちょっと厳しくなる。
ということは、下りに体力がかなり使われてしまうのだ。

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ここは男体拝み。日光の男体山も見えるらしいが、どれが男体山かわからなかった。

山自体は低いが、名もないピークがたくさんあって、途中からいくつ山を越えていくんだという気分になってしまった。
70代のおばあさんと一緒に歩くのだから、へばらないだろうと思っていたが、甘かった。
途中からかなりへばってきてしまった。
とくに下りがきつかった。
上りもきついが、下りはもっときつかった。
斜面が急だから、つま先が靴にあたってつま先も痛くなってしまった。

それでも歩きましたよ。
歩きましたとも。
ただ、日頃の運動不足を呪った。

後半は、かなりふらふらになりながらも何とか歩ききることができた。
歩いた道のりは11kmほどだ。
9時20分頃に出発して13時30頃に皆野駅近くについたので、4時間くらいで歩ききった。
私はかなりへとへとだったが、おばあさんは元気だった。
尾根歩きの縦走はなめたらダメだね。

今年は体力をつけて、山にもちょくちょく行かないと。 

秩父の氷柱を見てきた

昨日はとても暖かくて、春一番も吹いたというのに、今日は一気に寒くなってしまった。
今年の冬は暖かいと思ったら、寒かったりして忙しい。
でも、寒くないと冬らしくないし、冬ならではの風物詩が見られなくなってしまう。

2月の初め頃に、ちょっと秩父に行ったとき、冬だけしか見られないものを見てきた。
氷柱(つらら)だ。

僕もあまりよく知らなかったのだが、秩父の中心部から三峯神社に向かう道の途中に、三十槌(みそつち)の氷柱という冬の観光名所がある。
その氷柱を見てきた。
僕が行った日は、雪が降った直ぐ後だったようで、ところどころに雪が残っていた。

三十槌の氷柱は天然の石清水が凍った氷柱と、崖の上から水を流してつくる人工の氷柱の2種類あった。

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こちらは天然の氷柱。
小ぶりだが、天然というだけでありがたみがある。
自然は誰の手も借りずに、こういうものをつくるのだからすごいよね。

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こっちは人工のもの。
人工のものは大きな氷柱で、迫力があった。

ここ2日くらい暖かったので、氷柱が溶けてしまっているのではないかとちょっと心配だ。
例年は2月いっぱいくらいは見ることができるらしい。
秩父にはあと2か所、氷柱を見ることができる場所があるので、機会があったらそちらにも行ってみたい。