放蕩記

科学ライター 荒舩良孝の日記

健康

Muse細胞移植の臨床試験

今日は、多能性幹細胞のMuse細胞についてのニュースが大きく報道されていた。

 「Muse細胞」で脳梗塞治療 今月中にも臨床試験へ(NHK)

ニュースの中に登場していた生命科学インスティテュートからもリリースが発表されていた。

Muse細胞は、間葉系幹細胞から発見された細胞で、ストレスに強く多様な細胞に分化できる細胞という意味合いで、Muse(Multilineage-differentiateing Stress Enduring)細胞と名づけられた。
発見者は東北大学大学院医療系研究科教授の出澤真理博士。

以前、出澤博士の講演を聴いたことがあるが、Muse細胞は骨髄に含まれている細胞で、血液と一緒に体の中を巡っているうちに、細胞からのSOS信号を受け取って、傷害のある臓器に自然と集まり、その部分を修復する能力があるという。

しかも、この細胞は他家移植が安全にできると語っていた姿が印象に残っている。
講演のときは、腎不全マウスにヒトのMuse細胞を移植しても、免疫抑制剤を使わなくても5週間、免疫調整をして腎機能を戻したという例を報告していた。

今年の1月には心筋梗塞治療での臨床試験を開始して、今回の脳梗塞治療でMuse細胞移植の対象疾患を増やした。
Muse細胞移植は話を聞く限りでは、夢がある。
臨床試験が成功すれば、他の疾患にも応用しようという動きが広がるだろう。 

軽い腰痛になった8月の終わり

腰痛は突然やってくる。

実は、日曜日に腰痛になった。 
何かの動作の拍子にぎっくり腰になった経験はあるが、今回は、特に、思い当たる動作はなかった。

キッチンの前でちょっと作業をしていたら、突然、腰に違和感が出て、それが痛みに変わっていった。
痛みといっても、そんなにひどいものではなかったが、立ったときに、腰を伸ばしきれずに、ちょっとおじいちゃんっぽい立ち方になってしまう。
もちろん、立ってるときはしんどい。
座ると少しはましだが、長時間は少しきつかった。

歩くことはできるが、少し姿勢が悪く、いつもより疲れやすかった。
腰が伸びきらないので、仰向けに寝るのが少しきつくなった。

まあ、症状としてはこんな感じ。

で、最近、通っているジムは整骨院・鍼灸院もやっているので、早速、体を見てもらった。 
結果からいうと、自分の体の使い方のクセが積み重なり、腰痛という形で痛みが出たのだという。
特に、股関節の稼働がよくないので、いろいろな動作で股関節が動かない分、骨盤がカバーして動いり、自分の中で自然と調整して動いてきた結果、腰にきたのだという。

あと、腹筋のあたりのインナーマッスルも弱いのも、背中が過度にがんばってしまう原因のようだ。
ということで、股関節周りの筋肉や腹筋などを意識した呼吸法を教わった。

ふだん、動いていない筋肉を動かすような動きを繰り返すことで、体のバランスを戻していくということのようだ。

実は、5月からほぼ週1ペースでやってきたトレーニングの前半も、同じ動きをしていたのだが、強化が間に合っていなかったらしい。

腰痛自体は軽かったので、テーピングなどはせずに、習った呼吸法を繰り返すことで様子を見ることになった。
痛みは減ってきて、姿勢も元に戻ってきたが、ふだんの生活で、自然と得意な動き、不得意な動きが出てきて、知らず知らずに動かしていない筋肉ってあるものだなと思った。

そういう歪みが痛みとして現る前に、体をしっかり動かさないとなと痛感した。

やっぱり、人間は動物なので、体をしっかりつくらないとね。
そんな夏の終わりとなった。

 

取材は楽しかったが…

いやー、連日、暑いですね。
今日も東京は午前中から30℃を超える勢い。
そんな中、朝早くから取材で東京の西の方へ。
ちょっとマニアックな内容だったけれど、ふだんあまり聞けない話を聞くことができて、とてもおもしろかった。
問題は、これをどうやってまとめるかだ。

話を聞くだけで終われば、これほど楽しい仕事はないのだけど、書く作業に入ると、苦しい時間が多くなる。
でも、書いてまとめないと、知識が広がっていかないし、仕事にはならないので、仕方のないことなんだけれどね。
頭でわかったつもりでも、文字列として書いてみると、しっくりこなかったり、伝わらないこともあるので、試行錯誤しながら仕上げていく。

書く作業自体、乗ってくるといいときもあるけど、僕の場合は、悩むことの方が多いかな。
楽しいことも、苦しいことも、乗り越えて書いています。

それはそうと、今日は暑いから、ふだんはあまり飲まないスポーツ飲料を片手にちびちび飲みながら取材先に向かったけれど、取材が終わって次に行こうとしていた場所へ向かう途中で頭が痛くなってしまった。

暑さにやられたのか、夜遅くまで原稿を書いていたのが原因なのか、電車の中でも変な姿勢でパソコンを開いていたのが悪かったのか、取材で興奮しすぎたのか、何が原因がわからないけど、午後の予定を変更して、家に戻った。
家でしばらく静かにしていたら体調が戻ったけれど、暑いときはあまり無理しない方がいいね。
皆さんも、お気をつけ下さいね。


 

目の健康を考える

仕事柄、パソコンに長い時間向かうことが多い。
幸い、視力はそれほど悪くなってはいない。
運転するときもメガネをかける必要はない程度の視力はある。
ただ、これは両眼視のときの話で、片方の目はかなり悪くなっている。
もう片方の目の視力がそれなりにいいので,カバーしているだけの話のようだ。

パソコンでの仕事は、近眼になりやすいと言うだけでなく、ディスプレイから出てくる青い光も目にはよくない。

青い光は波長が短く、エネルギーが高いので、網膜などにダメージを与えやすいのはよくわかる。
もちろん、紫外線も目にはよくない。
そこで、仕事用兼日差しの強いときのサングラス代わりに使ってみようと、ブルーライトや紫外線をカットするメガネを買ってみたことがある。
レンズには度を入れないでつくったので、光からの目の保護用だ。

数日はつけたのだが、メガネをつけ慣れないので、メガネをかける生活になじめず、1週間くらいでかけなくなってしまった。 

目は1日中、使っている器官だから、意図的に休めないと疲れるばかりだよね。

最近、疲れ目にもなりやすくなったし、もう一度、そのメガネを引っ張り出して、目を労る生活を意識的にしないといけないかな。

と思っている今日この頃です。 
皆さんも、目を大切にしてくださいね。 

手軽な健康器具

人間、適度に運動をしないと、体の調子が落ちてしまう。
特に、都市部に住んでいると、運動不足になりがちだ。

で、運動不足の体でがんばって運動をしようとすると、調子を崩してしまうという悪循環に陥ることがある。
だから、まず、自分の体を運動できるように、硬い部分をほぐしていく必要がある。
最近、僕が重宝しているのが、この器具。

IMG_8510

何だ? 酸素分子か? という声が聞こえてきそうですが(え? 言ってない?)…。
これは、テニスボールを2つテープでとめたものです。
材料はこれだけなので、300円くらいでつくれます。

使い方は簡単。この上にほぐしたい部分を乗せるだけ。
例えば、背中の場合は、この2つのボールの真ん中に背骨が来るように体を乗せて、体を左右に揺らすと、背骨の脇がほぐれます。

僕は時間があるときは、尾骨のあたりから少しずつボールをずらして、頭の方まで、背骨の脇をほぐすようにしています。
こうするだけでも、かなり気持ちいいです。
特に、腰や肩甲骨の脇はかなり効きます。

お尻の場合は、片方のボールでお尻の筋肉をほぐすように乗ると効きます。

お尻や肩甲骨周りがほぐれるだけで、疲れが取れて、体が軽くなるので、ぜひ試してみてください。

ちなみに、これと似たような形状の健康器具も売っているけど、安いもので1200円くらいするので、テニスボールでつくった方が経済的です。
へたってきたなと思ったらつくり変えればいいだけですからね。