放蕩記

科学ライター 荒舩良孝の日記

自然・風景

久しぶりの稲刈り体験

今日は、某県某所の田んぼにおじゃまして、稲刈りをさせてもらった。
この農家さんとは、古いつきあいで、今年は「稲刈りの手伝いをしますよ」といっていたのだが、ここの稲刈りの予定日と、僕の仕事の都合がいまいち合わず、今年は稲刈りをするのを諦めていたのだが、わざわざ残してくれていたようだ。

ということで、仕事が一段落した今日、田んぼに行ってきた。

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写真だと伝わりにくいかもしれないが、田んぼに行ってみると、結構、稲が残されてた。
話によると少しだけ残しているというような感じだったが、実際には田んぼ半枚分くらい残っていて、かなりガッチリやらないといけないなと覚悟と決めた。

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周りの田んぼは、こんな感じでもう作業が終わっていた。

ここは小さな田んぼなので、大きな機械を入れずに、手で刈っていく。
ということで、もくもくと作業、作業。
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稲刈りをしたのは、久しぶり。
もしかしたら30年ぶりくらいかな。
稲を刈ると、稲の陰に隠れていたダンゴムシやクモなどがわらわら逃げて行く姿が見えておもしろい。
子どもの頃は、そういうことはあまり気にせずに刈っていった。
あと、合間、合間に雑草が入りこんでいて、モノカルチャーは自然との闘いでもあるなと改めて感じた。

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結局、2時間弱くらいで稲刈りは終了したが、慣れない作業をすると疲れるものだ。
この作業を通しても、体をしっかりと鍛えないとねと思いました。


金魚の記事を書きました

暑いですね。
今日も、東京は歩くのも嫌になるくらいの暑さでした。
暑い中でも、新しい仕事の成果が公開されていました。

JSTのScience Windowの最新号(2018年夏号)に、金魚の記事を書きました。
金魚は、夏の風物詩というか、夏といえば金魚という雰囲気があります。
水の中でゆったりと泳ぐ姿が、涼しげだからでしょうかね。
本当は、1年中、見ることができるし、楽しめる魚なのですがね。

取材をしたのは、元東京海洋大学学長で、現在は学校法人トキワ松学園理事長・横浜美術大学学長の岡本信明さん。
岡本さんは、家でも学校でも金魚を飼っていて、金魚の美しさ、金魚との関わり方、金魚と暮らすことのよさなどをていねいに語ってくださいました。

この取材を通して、金魚は数え切れないほどたくさんの種類がいることを初めて知りました。 
金魚は、外見や色がバラエティに富んでいますが、種としては1種類。
歴史を遡れば、すべて中国のフナの仲間に行きつくというのも不思議ですね。

Science Windowは、今まで紙の冊子もつくっていましたが、今号からWeb版だけの公開になります。
最新号はここから見ることができるので、よかったら読んでくださいね。

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ちょっと涼しい気持ちになるように、金魚の写真を貼っておきます。

東京はよく晴れた

今日は少し外回りが多かった。
東京は、朝は雨が降っていたのだが、昼過ぎには止み、外回りの時間帯にはいい天気になった。
気温も上がり、汗だくになったのだが、久しぶりに青空を見た気がする。
青空は気持ちがいいものだ。
ということで、外回りの合間にiPhoneで撮影した写真を少し貼っておきます。





本当は、夕焼けとかも撮りたかったのだが、今日はスケジュールの都合でタイミングがあいませんでした。

写真も時間を見つけて、しっかりと撮影に行きたいな。
 

桜の満開はまだか

今日、4月2日は、東京で桜が満開になったそうだ。
そういえば、今年はまだ桜を見ていない。
ということで、夕方に目黒川に行ってみた。

JR目黒駅から権之助坂を下って、目黒川についたところ、目に飛びこんできたのは、こんな感じの桜。


これは、目黒から中目黒方面に向けて見たところだけど、ぱっと見て、まだまったく咲いていない。
写真に向かって左側はちらほら咲いているけど、左側はほとんど咲いていない。

東京は桜が満開のはずなのに・・・・・・。
こういうずれが起こるのは、桜の満開の基準にある。
気象庁が満開と発表するのは、東京の桜の標本木となる靖国神社の桜の木のつぼみが8割以上咲いたとき。
靖国神社の桜が咲いても、他の場所は天候状況などによって咲いていないこともある。
今回は、このパターンというわけだ。
満開まではあと数日はかかるかな。


でも、4月最初の日曜ということもあり、たくさんの人たちが桜を見に来ていた。

僕も今年初めての桜見物を楽しみました。
写真も何枚かアップするので、お楽しみくださいね。











コケと地球環境

ネット上のニュースで、こんな記事があった。

 4億年前の酸素急増、「コケ」が供給源か 研究(AFP BB News)

現在、地球の大気は窒素が約8割、酸素が約2割という構成になっている。
もちろん、私たち人間は酸素を使って生活している。
でも、地球が誕生してからしばらくの間は、大気の中には酸素はほとんどなかった。
一説によると、その頃の地球上の酸素濃度は現在の10万分の1以下であったという。

酸素がほとんどなかった地球に、なぜ、酸素ができたのか。
それは生物がつくったのだ。
24億5000万年前までにシアノバクテリアが誕生して酸素濃度が高くなったという話が有名だ。
でも、シアノバクテリアは最初のきっかけに過ぎない。
今回の研究では、地球の酸素濃度が現在の水準になるのにコケや地衣類が活躍したという。
ことの真相はまだわからないが、ふだん、あまり意識ないようなコケが地球に誕生したおかげで私たちが、今、地球にいられると考えるとありがたいし、人間の都合だけで環境を変えてしまうのは、申し訳ないなと思う。