2017年10月
さて、今年のノーベル賞の科学3賞は、今日の化学賞で終わりです。
どの賞も、誰が受賞するのかを予測するのは、とても難しいですが、その中でも化学賞は格段に難しいと思っています。
というのは、範囲がとても広いから。
ひとくちに化学といっても、有機化学、無機化学、物理化学、生化学などと、とても広いんですよ。
物理化学はコンピューターサイエンスに近い分野もあるし、生化学はほとんど生物学じゃないですかって思えるようなものまであります。
かなり広いので、これを化学賞でくくっていいのかと思ってしまうこともあるらいです。
と、言い訳っぽいことはこのくらいまでにしておいて、予測をしてみたいと思う。
ノーベル化学賞の最近の受賞理由を眺めてみると、
2016年 「分子マシンの設計と合成」
2015年 「DNA修復のしくみの研究」
2014年 「超高解像度蛍光顕微鏡の開発」
2013年 「複雑な化学系のためのマルチスケールモデルの開発」
2012年 「Gタンパク質共役受容体の研究」
2011年 「準結晶の発見」
2010年 「有機合成におけるパラジウム触媒クロスカップリング」
2009年 「リボソームの構造と機能の研究」
という感じになる。
こうして眺めてみると、3年に1回は生化学的な成果が受賞しているということや、かなり幅広い範囲から選ばれていることがわかる。
こういう風に受賞理由を眺めてみると、今年あたりは化学反応に関する研究や材料化学に関する研究が受賞してもいいのではと思う。
ということで、これらの分野から有望なものをいくつかピックアップしてみた。
1.金ナノ粒子の触媒効果を発見した春田正毅博士。
2012年のトムソンロイター栄誉賞を受賞している。
2.向山アルドール反応を開発した向山光昭博士。
弟子の奈良坂紘一博士と共同受賞もあるかもしれません。
3.C-H活性化触媒の研究で功績を残したロバート・バーグマン博士、ジョン・バーコウ博士、ジョージ・シュルピン博士。
昨年までトムソン・ロイター引用栄誉賞とされていた賞の後進であるクラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞を2017年に受賞した。
4.ネオジム磁石を開発した佐川眞人博士。
永久磁石の世界的第一人者です。
それ以外にもとても専門的な候補がたくさんあるし、挙げるときりがなくなるので、まずは、このあたりではどうだろうというものを挙げてみました。
果たしてどうなるでしょうか。
発表を待ちたいと思います。
どの賞も、誰が受賞するのかを予測するのは、とても難しいですが、その中でも化学賞は格段に難しいと思っています。
というのは、範囲がとても広いから。
ひとくちに化学といっても、有機化学、無機化学、物理化学、生化学などと、とても広いんですよ。
物理化学はコンピューターサイエンスに近い分野もあるし、生化学はほとんど生物学じゃないですかって思えるようなものまであります。
かなり広いので、これを化学賞でくくっていいのかと思ってしまうこともあるらいです。
と、言い訳っぽいことはこのくらいまでにしておいて、予測をしてみたいと思う。
ノーベル化学賞の最近の受賞理由を眺めてみると、
2016年 「分子マシンの設計と合成」
2015年 「DNA修復のしくみの研究」
2014年 「超高解像度蛍光顕微鏡の開発」
2013年 「複雑な化学系のためのマルチスケールモデルの開発」
2012年 「Gタンパク質共役受容体の研究」
2011年 「準結晶の発見」
2010年 「有機合成におけるパラジウム触媒クロスカップリング」
2009年 「リボソームの構造と機能の研究」
という感じになる。
こうして眺めてみると、3年に1回は生化学的な成果が受賞しているということや、かなり幅広い範囲から選ばれていることがわかる。
こういう風に受賞理由を眺めてみると、今年あたりは化学反応に関する研究や材料化学に関する研究が受賞してもいいのではと思う。
ということで、これらの分野から有望なものをいくつかピックアップしてみた。
1.金ナノ粒子の触媒効果を発見した春田正毅博士。
2012年のトムソンロイター栄誉賞を受賞している。
2.向山アルドール反応を開発した向山光昭博士。
弟子の奈良坂紘一博士と共同受賞もあるかもしれません。
3.C-H活性化触媒の研究で功績を残したロバート・バーグマン博士、ジョン・バーコウ博士、ジョージ・シュルピン博士。
昨年までトムソン・ロイター引用栄誉賞とされていた賞の後進であるクラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞を2017年に受賞した。
4.ネオジム磁石を開発した佐川眞人博士。
永久磁石の世界的第一人者です。
それ以外にもとても専門的な候補がたくさんあるし、挙げるときりがなくなるので、まずは、このあたりではどうだろうというものを挙げてみました。
果たしてどうなるでしょうか。
発表を待ちたいと思います。
さて、今日はノーベル物理学賞の発表日。
いろいろな予想はできるかもしれないけれど、今年の物理学賞は潔く一択にします。
ずばり、アメリカの重力波観測施設LIGO創設の立役者となったマサチューセッツ工科大学のライナー・ワイス博士とカリフォルニア工科大学のキップ・ソーン博士だ。
ただ、もう1人の立役者であるロナルド・トレーバー博士は今年3月にお亡くなりなってしまったているので、残念だ。
2015年9月14日に重力波が初観測され、その発表が2016年2月におこなわれると、世界中が大騒ぎになった。
アインシュタインの予言から100年後に、重力波を直接観測することができたからだ。
重力波の観測はとても難しいので、アインシュタイン自身、観測できないのではないかといったという逸話も残っているくらいだ。
その重力波を実際に観測できたということ自体すごいし、それが今まで確認されたことのなかったブラックホール同士の合体によるものだったというということで、すごいことだらけの発表だった。
LIGOの計画が採択されたのが1990年、初代LIGOが観測を開始したのは1999年。
2015年に重力波観測に成功したのは、感度高めるために改造した2世代目のadvanced LIGOだ。
成功のニュースだけを聞いてしまうと、簡単に実現できたように感じてしまうが、この間にたくさんの苦労があったはずだ。
細かい話は伝わってこないことが多いが、そういうことも気にかけながらニュースに接していきたいと思う。
写真は、昨年、LIGO ハンフォード観測所を訪れた際の写真。
このあたりの話も、追々、お伝えしていきたいと思います。
さあ、この予想はいったいどうなるでしょうか。
今から楽しみです。
いろいろな予想はできるかもしれないけれど、今年の物理学賞は潔く一択にします。
ずばり、アメリカの重力波観測施設LIGO創設の立役者となったマサチューセッツ工科大学のライナー・ワイス博士とカリフォルニア工科大学のキップ・ソーン博士だ。
ただ、もう1人の立役者であるロナルド・トレーバー博士は今年3月にお亡くなりなってしまったているので、残念だ。
2015年9月14日に重力波が初観測され、その発表が2016年2月におこなわれると、世界中が大騒ぎになった。
アインシュタインの予言から100年後に、重力波を直接観測することができたからだ。
重力波の観測はとても難しいので、アインシュタイン自身、観測できないのではないかといったという逸話も残っているくらいだ。
その重力波を実際に観測できたということ自体すごいし、それが今まで確認されたことのなかったブラックホール同士の合体によるものだったというということで、すごいことだらけの発表だった。
LIGOの計画が採択されたのが1990年、初代LIGOが観測を開始したのは1999年。
2015年に重力波観測に成功したのは、感度高めるために改造した2世代目のadvanced LIGOだ。
成功のニュースだけを聞いてしまうと、簡単に実現できたように感じてしまうが、この間にたくさんの苦労があったはずだ。
細かい話は伝わってこないことが多いが、そういうことも気にかけながらニュースに接していきたいと思う。
写真は、昨年、LIGO ハンフォード観測所を訪れた際の写真。
このあたりの話も、追々、お伝えしていきたいと思います。
さあ、この予想はいったいどうなるでしょうか。
今から楽しみです。
早いもので、ブログをなかなか更新できないまま半年以上が経ってしまった。
ここ最近は、お仕事の方もいろいろとあって、ブログまで手が回らなかったんですよね。
定期的に継続されている人には頭が下がります。
さて、気がつけば、今日はノーベル生理学・医学賞の発表日。
あと1時間もしないうちに発表になります。
物理学賞はともかく、生理学・医学賞は予想を分析するほどのネタがない。
今年は予想は止めておこうかなとも思ったけれども、それでは寂しいので、願望も含めて書くと、日本人であれば、スタチンを発見した遠藤章先生あたりが受賞しないかなと思っている。
遠藤先生は今年のガードナー国際賞を受賞しているし、2008年にはラスカー臨床医学研究賞を受賞しているので、可能性は十分ある。
もちろん、ここ数年、受賞のうわさのあるCRISPR/Cas9のゲノム編集関連の業績も受賞する可能性もある。
最近取材した生物学の研究者もCRISPR/Cas9を使ってノックアウト生物をつくっていたし、研究手法としては確実に広がっているのを感じる。
はたまた、昨年トムソン・ロイターの中で名前の挙げられていた、がん免疫療法の本庶佑先生が選ばれるのか。
滑りこみで予想してみたが、これが果たして吉と出るか、凶と出るか。
結果を楽しみに待ちたい。
ここ最近は、お仕事の方もいろいろとあって、ブログまで手が回らなかったんですよね。
定期的に継続されている人には頭が下がります。
さて、気がつけば、今日はノーベル生理学・医学賞の発表日。
あと1時間もしないうちに発表になります。
物理学賞はともかく、生理学・医学賞は予想を分析するほどのネタがない。
今年は予想は止めておこうかなとも思ったけれども、それでは寂しいので、願望も含めて書くと、日本人であれば、スタチンを発見した遠藤章先生あたりが受賞しないかなと思っている。
遠藤先生は今年のガードナー国際賞を受賞しているし、2008年にはラスカー臨床医学研究賞を受賞しているので、可能性は十分ある。
もちろん、ここ数年、受賞のうわさのあるCRISPR/Cas9のゲノム編集関連の業績も受賞する可能性もある。
最近取材した生物学の研究者もCRISPR/Cas9を使ってノックアウト生物をつくっていたし、研究手法としては確実に広がっているのを感じる。
はたまた、昨年トムソン・ロイターの中で名前の挙げられていた、がん免疫療法の本庶佑先生が選ばれるのか。
滑りこみで予想してみたが、これが果たして吉と出るか、凶と出るか。
結果を楽しみに待ちたい。
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