今日は、AELという会社の記者懇談会があったので、それに出席。
AELは、人工衛星から大気圏に球状の物質を放出して、人工流れ星をつくる計画をしている宇宙ベンチャー企業だ。

これまでメディアでも取り上げられているので、よく知っている人もいるだろう。
僕はAEL代表取締役の岡島礼奈さんを2回取材している。

1度目は、日経BP社のwebページに掲載されたアストロスケール、ispace、ALEの鼎談。
 http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/tk/DTrans/ecs/060100078/
 http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/tk/DTrans/ecs/060100079/

2回目は、昨年、ベネッセの小3チャレンジで3ページほどの宇宙関連の連載をしていたときに登場してもらった。

今日の記者懇談会は、AELが取り組んでいるプロジェクトの進捗状況や開発している技術について伝えるのが目的のものだった。

メインイベントは、AELが開発している人工衛星の模型と人工流れ星発生装置の公開。

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これが人工流れ星の模型。

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こっちが人工流れ星発生装置。
この発生装置を取りつけられた人工衛星が地上から400km上空の軌道を回り、直径1cmほどの球体を発射し、流れ星をつくる。

初号機は2018年度中にJAXAのイプシロンで打ち上げられる予定だ。

今日の発表で、僕が驚いたのは既に2号機、3号機の開発も進められているということ。
2号機は2019年夏に海外の民間ロケットで打ち上げられる予定になっているという。
3号機はプロトタイプの開発に着手したばかりで、具体的な内容はこれからだ。

そして、もう1つ驚きの発表があった。
小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトマネージャだった川口淳一郎さんがAELの顧問に就任し、人工流れ星発生装置の放出機構などの研究に携わっているという。

AELは人工流れ星を使って、新しいエンターテイメントをつくり出すという目標を掲げていることもあり、これまではエンタメ寄りの部分が注目を集めていたような印象を受けていた。
その一方で、安全で確実に、しかも継続的に人工流れ星をつくっていこうとしっかりと自社技術の開発を進めていることがよくわかった。

世界初の人工流れ星の発生は2020年春の予定になるという。
今後、どうなっていくのか、しっかりと見届けていきたい。