放蕩記

科学ライター 荒舩良孝の日記

noteに記事を書きました

最近気になっていたnoteというサービスで記事を書いてみました。
昨日実施されたはやぶさ2記者会見についての記事です。


よかったら読んでみてくださいね。

 

ブラックホールの記事が出た

令和が始まって3日目。
街では、いろいろなお店で令和を記念したキャンペーンをやってる。
昨日は、生ビールの中ジョッキ1杯10円のキャンペーンをやっていた飲み屋さんを見つけ、知り合いと一緒に思わず入ってビールをたくさん飲んだ。
その店は、料理を1人2品以上頼むとか、制限時間90分とか、いくつかのルールがあったが、それを守る限りは、何杯頼んでも生ビールが1杯10円で飲めた。
おかげで、とてもリーズナブルに楽しい時間を過ごすことができた。

それはそうと、今から20日ほど前に報じられた、イベントホライゾンテレスコープ(EHT)が、世界で初めて巨大ブラックホールの影をとらえたというニュースを覚えているだろうか。
この数週間の間に、いろいろなことが起こったので、何だか遠い昔のことのようにも思ってしまうが、まだ一か月も経っていないのだ。

そして、昨日発売された『天文ガイド』6月号に、巨大ブラックホールの影撮影成功の速報記事を書いた。
IMG_0857
FullSizeRender
やはり、扉はこの写真。
今回は、速報記事なので、2ページと短めだ。

ブラックホール関連では、なぜか、NHKのニュースに登場した。

このとき一緒に取材を受けたのは、天文ガイド編集長、子供の科学編集長、そして私なのだが、時間の関係もあってか、私たちが取材を受けた部分では、子供の科学だけに焦点が当たってしまい、私がすぐにでも子供の科学の特集を書くような印象を与えてしまったように思う。
実際は、6月号では、天文ガイドの速報記事を書くだけで精いっぱいな状況だった。

そして、改めて取材をして、数か月後に詳しい特集記事を書くことになるだろう。

ということで、現場からは以上です。
ゴールデンウィークも残り少なくなってきましたが、お互いに充実した時間を過ごしましょうね。

令和が始まった

今日から令和が始まった。

前回の改元では、元号が変わるだけで、空気感が変わったなという気分はなかった。
それは昭和天皇が崩御された直後で、日本中が沈んでいたからなのだろう。

今回は、テレビ、新聞などの報道に接したり、街などを歩いたりする中で、新しい時代の空気というものを感じた。
日本全体がお祝いムードで、新しい時代をいいものにしようという空気がにじみ出ていた。

正直な話、30年前は天皇は僕にとっては遠い存在だった。
しかし、平成から令和に変わる現在は、以前よりも身近に感じている。
振り返ってみると、上皇陛下は、30年かけて日本と日本国民の統合の象徴としての姿を体現したのだと思う。
その姿に、少なからず僕は親近感を覚えた。
この数年の言動を振り返ると、上皇陛下は平和主義の日本国憲法を、そして、日本国憲法の規定する民主主義のあるべき姿を示してくれたように思う。

毎日新聞に掲載されていた神戸女子学院大名誉教授の内田樹さんの文章は、
「前の天皇陛下が訪問される先々に、大勢の人が集まったのは、イデオロギーは関係なく、前の陛下個人への評価と感謝があったからだろう」
という一文から始まっていた。

この意見は、僕も同感だ。
この上皇陛下の想いは、新しい天皇陛下にも受け継がれるだろう。

そして、 天皇陛下と共に歩む、僕たち日本の国民が、日本と日本国憲法の新しいアイデンティティを見出していくのではないだろうか。
そうすれば、日本にあった平和主義、民主主義が自然とこの国に根づいていくのではないだろうか。

僕は、ふだん、日本国憲法のことなど考えずに生活をしているが、今日はなぜか、そんなことを考えた1日だった。 

上皇陛下はハゼの研究者、天皇陛下は水問題の研究者として、世界的に名を馳せている。
そんな機会はないと思うが、もし、両陛下にインタビューできる機会があれば、研究者としての姿勢、研究への取り組み方などを伺ってみたい。